塾はいつから通い始めるのがベスト?タイミングを決めるポイントとは
子どもを塾に通わせるタイミングは案外分からないものです。中学受験を意識している子どもは、小学校3年生から入塾することが多いようです。また、中学生や高校生の入塾のタイミングも紹介します。塾に通い始めるのはタイミングやきっかけが重要です。子どもの意見も尊重して考えるようにしましょう。
学習塾はいつから通い始めるべき?
小学生、中学生、高校生で入塾するタイミングを紹介します。
小学生の場合
小学生から塾に通わせる保護者は珍しくありません。塾に通い始める時期として、小学校3年生と小学校4年生が多くなっています。これは中学受験を意識しているためです。多くの塾では小学校3年生から中学受験に向けたカリキュラムを用意していて、塾にもよりますが入塾試験をパスした生徒のみ通えるようなところもあります。
塾は、学校の授業よりもハイレベルなので、学校の授業に遅れることがまずありません。そのぶん受験勉強に時間を割けます。小学校4年生で中学受験を決める保護者も多いでしょう。私立中学の合格に向けて時間があるので、しっかり対策ができます。
中学生の場合
中学生のおよそ半数が塾に通っています。中学1年生と中学3年生のタイミングで塾に通い始める生徒が多くなっているのです。中学1年生で塾に通い始める理由は、中学校の勉強が小学校の勉強と比べるとレベルが違うからです。そのため、授業のスピードに追い付くために塾に通い始めるようになります。
また、保護者も中学1年生の授業でついていけなくなると、高校受験で苦労することが分かっているので、早い段階で塾に通わせる傾向があります。中学3年生で塾に通い始める理由は高校受験対策です。中学3年生の夏休みに部活動が終了することも影響しています。これまでの勉強の遅れを取り戻すために塾に通い始めます。
高校生の場合
高校生のおよそ6割が塾に通っているのです。高校1年生と高校3年生のタイミングで塾に通い始める学生が多くなっています。高校1年生で塾に通い始める理由は、大学入試対策の中でも推薦入試対策とAO入試対策です。
推薦入試やAO入試では、高校1年生から内申点を上げることが重要なので、学校の授業を補う意味で塾に通い始めます。高校3年生で塾に通い始める理由は、大学受験です。日々の勉強や模擬試験などを自分だけで頑張るのは難しいと感じている学生が入塾します。また、塾ではなく予備校に入る学生も多くなります。
学習塾は通い始めるタイミングが重要
子どもが通いたいタイミングで塾通いを始めるのが有効ですが、一般的にこれから紹介するタイミングが有効だといわれているのです。
各単元の理解度が深まるから
進学や進級により、授業の理解度が充分ではないと思ったタイミングで塾通いを始めるとよいでしょう。これにより、各単元の理解度が深まるので勉強に対する苦手意識が生まれなくなります。また、進学塾の授業は学校の授業よりも先に学習できるので、学校の授業を復習代わりに活用できます。
部活動や習い事で時間の制限を受けるから
平日の放課後や休日の日中に部活動に参加していると、自宅学習の時間を確保するのが難しくなるのです。そのため、部活動後に塾に通うようにするなどして自宅学習の補完をするとよいでしょう。また、最終学年の夏休み以降は部活動が終了となることが多いので、その後に入塾するケースが多くなります。部活動が終了したら勉強に励むという心のスイッチが切り替わったタイミングが有効です。
やる気をなくしてしまうのを防げるから
勉強に対する苦手意識を払しょくできないと勉強が苦手になります。勉強に取り組むことをしなくなると、ますます勉強が分からなくなるので負のスパイラルに陥ってしまいます。それを防ぐために塾に通わせましょう。強制的に勉強する環境に身を置くことで、やらざるを得ない状況になります。ほかの生徒のよい刺激を受けて学力が向上する可能性が高まります。
通い始めるタイミングを決めるときのポイント
子どもの意見も踏まえて、塾に通い始めるタイミングを考えましょう。
学校の授業と両立できるかどうか
学校の授業を疎かにしてしまうのはよくありません。とくに、大学受験で推薦入試やAO入試を希望している学生は内申点に影響します。また、学校の試験でよい点数を取るためには、授業をしっかり聞いておく必要があります。試験に出る可能性が高い項目や試験に関する注意事項を聞いていないと、取りこぼしてしまう恐れがあるのです。
子どもの意見も反映する
今はまだ塾に通いたくないと思っているかもしれません。また、大学受験を希望していない場合もあるでしょう。子どもの将来のために塾に通わせたいと保護者は思っていることがよくありますが、子どもの意見も尊重しましょう。
費用はいくらまでなら捻出できるか考える
ホームページやチラシに掲載されている価格を参考にするようにしますが、塾によっては追加費用がかかる場合があります。教材費や施設使用料などです。いくらまでなら費用を捻出できるのかをあらかじめ考えておきましょう。
まとめ
中学生でおよそ5割、高校生でおよそ6割が塾に通っています。習い事の中でももっともポピュラーといえるでしょう。それだけに、クラスメイトが塾に通っているから、そろそろ通い始める時期だからなどの漠然とした理由で通い始めるのはあまりおすすめしません。動機づけがしっかりしていると物事を継続できる確率が高まるからです。費用も高額なことが多いので検討してから入塾しましょう。

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