【高校生】いつから塾に行くべき?
高校で過ごす3年間は、将来の進路を左右する大切な時期です。とくに最近は、一般入試だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜など、入試方式が多様化していることから、早めの対策が欠かせません。そこで今回は、高校生のお子さんがいる保護者の方に向けて、塾に通うベストなタイミングや塾選びのポイントを解説していきます。
塾に通うベストな時期とは?
結論から言うと、高校1年生から塾に通い始めることをおすすめします。文部科学省の調査によると、高校生の通塾率は公立・私立ともに30%台にとどまっています。
しかし、あくまでも高校生全体の調査であり、中には進学しない生徒も含まれています。高校へ進学する割合は約59%であることを考慮すると、大学進学を考えている高校生は過半数が塾に通っていることがわかります。
とくに、難関大学への進学を希望している場合、早めの対策が欠かせません。1年生から塾に通い、ハイレベルな学習を続けることが理想的です。スタートが遅れるとライバルと差が広がってしまうため、なるべく先取り学習を進めることをおすすめします。
高校1年生から塾に通った方が良い理由
高校1年生から塾に通った方が良い理由をくわしく解説します。
テストで高得点が取れるから
塾に通うと授業を先取りして学習することができます。そのため、単元ごとの理解が深まり、定期テストで良い成績を残せる可能性が高まります。
良い成績が取れると卒業後の進路の選択肢が広がるため、なるべく早い時期に入塾することをおすすめします。とくに、指定校推薦を狙っている場合には、1年生の1学期から3年生の1学期までの成績が選抜基準に含まれるので、定期テストの結果は重要です。
入試を目の前にして慌てることのないように、1年生のうちから高い成績をキープしておくようにしましょう。
先取り学習によって基礎学力が定着するから
高校3年生で学ぶ内容を理解するためには、1年生から2年生までの学習の積み上げが必要です。1・2年生で少しつまずいてしまうと、3年生になった時に大きな差が生じます。
得意分野を伸ばし、苦手科目を克服するためにも、早めに本格的な学習をスタートさせることが大切です。先取り学習によって、基礎学力の定着を図りましょう。
学習習慣が身につくから
部活動や習い事を続けながらも希望する進路に進んでいる生徒は、限られた時間を有効活用してコツコツと勉強をしているものです。受験戦争に打ち勝つためには、日ごろからわずかな時間でも効率よく勉強する習慣を身につけることが大切です。
また、学年が上がるにつれて授業内容も難しくなります。3年生になると1年生の時よりもさらに勉強時間が必要になるため、できるだけ早めに学習習慣を習得しておくことをおすすめします。
高校生の塾費用の相場
塾にかかる費用は、通う目的や地域によって異なります。本項目では、平均的な相場を紹介します。
個別指導塾の場合
個別指導塾の授業料は、学年ごとに相場が異なります。高校1・2年生の場合は、年間で40~60万円ほどが目安となります。ひと月当たり、3.3~5万円ほどと考えておくと良いでしょう。
高校3年生の場合は、50~80万円ほどです。月額4.2~6.7万円ほどとなります。なお、夏休みや冬休み、春休みの長期休暇中には季節講習が実施されます。曽於費用は、通常の授業料とは別で支払うことがほとんどです。
季節講習に参加するのであれば、高校1・2年生は年間13~28万円、高校3年生は年間20~47万円が別途必要となります。
集団指導塾の場合
集団指導塾の授業料も個別指導塾と同様に学年ごとに異なりますが、個別指導塾よりは安い傾向にあります。高校1・2年生の場合、年間で30~40万円、高校3年生の場合は40~50万円ほどが相場です。
また、季節講習に参加するのであれば、高校1・2年生は10~21万円、高校3年生は16~29万円ほど年間でかかります。
塾選びで大切なポイント
塾を選ぶ際に注目すべき大切なポイントを紹介します。
教室の立地
高校生は通学にかかる時間が長いことから、家と学校までの間にある塾を選ぶことが多いです。たとえば、部活動と両立したいのであれば学校の近く、早く帰宅したいのであれば自宅近くで探すと良いでしょう。
塾帰りは遅い時間になりやすいので、自宅まで安全に帰れるルートかどうかも確認しておくと安心です。
目的や志望校のレベルに合っているか
塾を選ぶ際には、目的や志望校のレベルを明確にすることが大切です。その上で、カリキュラムや授業内容が自分に合ったものかどうかを確認しましょう。
とくに、カリキュラムの内容や指導レベルは、塾選びにおいて重要なポイントの一つです。同じ系列の塾であっても教室によってレベルは異なるため、通う予定の教室について確認しておきましょう。
指導方法や学習環境
塾の指導方法は、大きく分けて「集団指導型」と「個別指導型」の2種類があります。集団指導塾では、決められたカリキュラムに沿って授業が行われるので、入試に向けてスケジュール通りに学習を進められます。また、同じ志望校を目指すライバルと共に切磋琢磨するため、学力向上に期待できます。
一方で、個別指導塾では一人ひとりの志望校や理解度に合わせて学習を進めていきます。わからないことがあれば、すぐにその場で講師に質問できるので、苦手分野の克服に役立ちます。どちらにも良い点・悪い点があるので、自分に合った指導方法を選ぶと良いでしょう。
また、塾によっては自習室を用意しているところもあります。とくに、3年生の入試直前になると、自習室を利用する生徒が増加します。使いたいときに使えるかどうか、利用条件や環境を調べておくことが大切です。
講師の質・サポート体制
講師の質やサポート体制も塾選びの大切なポイントです。講師に関しては、これまでの指導経験や専門性の高さを調べておきましょう。受験指導経験が豊富な講師であれば、各校の入試傾向に合わせた重要なポイントや間違えやすい問題なども細かく教えてくれます。
また、有名講師の授業は、難関大学を志望する生徒から人気があります。集団指導塾では講師を個別で選ぶことはできませんが、個別指導塾の場合には気になる講師を指名したり、愛称を見て変更したりすることができます。
さらに、大手塾の場合には、オンライン講座を取り入れているところもあります。オンラインサービスを利用することで、塾に通う手間が省けます。時間を有効活用して、効率よく学習を進められるでしょう。
通塾にかかる費用
最後に、通塾にかかる費用をチェックしておきましょう。具体的には「1回の授業時間」「月謝や教材費の内訳」「季節講習などの追加費用」の3つのポイントを押さえておくと良いでしょう。
複数の塾で費用を比較する際には、1回あたりの授業時間で換算することが大切です。一見すると他の塾より高く見えても、実際には授業時間が長いので割安である可能性があります。授業内容と時間、質から総合的に判断しましょう。
また、塾の費用は通常の授業料だけでなく、施設利用料や模試の費用、季節講習などの追加費用などがかかります。総額でいくらかかるのか明示されていないことも多いため、気になる場合には問い合わせて確認しておくと安心です。
まとめ
今回は、高校生がいつから塾に通うべきかを解説しました。高校生の通塾率は公立・私立ともに30%台に留まっていますが、大学入試を受ける予定の生徒は早めに塾に通い始めることをおすすめします。塾に通い始める時期としては、高校1年生がおすすめです。なぜなら、近年は入試方式が多様化しており、学校推薦型選抜などを利用するのであれば早めの対策が欠かせないからです。また、いざ入試直前になってから慌てることのないよう、基礎学力を定着させておくことが大切です。なるべく早く塾に通い始めることで、卒業後の進路の選択肢も増えることでしょう。本記事が参考になれば幸いです。

迷った方には
この学習塾がおすすめ!