学習塾とどちらがいいの?英語の受験対策に英会話スクールは役立つのか
受験対策と聞くと、学習塾に通って学校で習う内容をひたすら復習し定着させるイメージがあります。しかし近年、リスニング力も必要となり、英会話スクールの需要も高まっています。大学受験では、英検やTOEICの点数を重視する学校もあります。そこで今回は、受験対策には、学習塾と英会話スクールのどちらが向いているのか、お伝えします。
学習塾の英語の授業の特徴とは
学習塾で勉強する英語は、文法がメインとなっています。塾というくらいなので、学校のテストで点数がとれることが重要です。また、長期休暇を利用した集中講座を開いているところもあります。それぞれを見ていきましょう。
学校で学ぶ文法をサポートする
学習塾は、英語に限らず学校で学ぶカリキュラムを先取り・復習する場所です。ここで勉強する英語は、学校で学ぶ文法やフレーズ、英単語を定着させる目的があります。授業では、この目的をサポートすることがメインです。最終的に狙う目標は、定期テストで目標点数を取ることや、大学入試に対応した英語力を身につけることです。
日本の学習環境やカリキュラムに準じているので、講師は日本人の場合がほとんど。教育学部や英語科を卒業した人が英語を教えています。主な授業内容は、英単語や文法の読み・書きです。知識として定着させるため、学校と同じような学び方で反復学習をして覚えます。このような方法で英語学習をサポートしています。
長期休暇を利用した集中授業も
学習塾ならではの、長期休暇を利用した授業を取り入れている塾もあります。聞き馴染みがある言葉でいえば、夏期講習や冬期講習です。主に、受験対策をメインとしている塾が多く実施しています。これまでの授業で取り扱った単語や文法を確認するテストや、文章読解力をつけていく教材で問題を解くという内容です。
また、英検やTOEICの対策をしてくれる塾もあります。英検は、年に3回行われている試験です。次の試験までに英語力を合格レベルに引き上げるための対策講座も短期講習といえるでしょう。大学受験や就職時に必要な英語力の指標にされることもある資格なので、取得したい場合には集中講座で効率よく学ぶために開講されています。
英会話スクールの授業の特徴とは
英会話スクールは、日常英会話を学ぶことがメインです。会話を通して海外留学や仕事、外国人とのやりとりができるようになることが目的です。そのため、さまざまなシチュエーションで英語が学べるよう、授業以外のイベントも多数あります。
日常会話を話すサポートをする
英会話スクールの大きな特徴は、日常会話を英語で話せるようになることです。挨拶、自分がしたいこと、伝えたいこと、道案内、とシチュエーションは多岐にわたります。教材を使っていろんな場面で出てくる英会話を、ロールプレーイングを交えながら実践します。ここで目的とするのは、英語を話す・聞くことができるようになることです。耳で聞いて、話すことで、感覚的に英語を定着させていきます。
講師は、日本人講師もいますが、ネイティブの外国人講師がいるスクールが多いです。耳で聞くことが重要になる英会話では、発音も重視されます。テンポのよい会話と正しい発音で、正確に英語を伝えられるようになることも目標のひとつです。受験でも、リスニングは必須項目です。英語耳が鍛えられるだけで、英語へのハードルは劇的に下がり、興味が湧いてきます。英会話スクールでは、学習塾ほど直接的に英語を教えることないですが、必要な力や英語に向かう姿勢は身につけられます。
授業以外のイベントも多数ある
英会話スクールでは、イベントが多いのも特徴です。イースターやハロウィン、クリスマスなど、季節に合わせたイベントが開催されることがあります。とくに子ども向けのスクールは、内装が季節ごとに変わるので実感しやすいです。イベントごとに学べる英単語やフレーズもあるので、季節やシチュエーションと交えて覚えられます。記憶に定着しやすく、思わず言いたくなる言葉にもなるでしょう。
さらに、夏休みや連休を使って、キャンプに行くこともあります。学校の授業でいう、校外学習のようなものです。いつもの教室とは違う場所で、自然に触れながらアクティビティやゲームを通して英会話を楽しめるのです。
学習目的に合わせて選ぼう!
学習塾と英会話スクールのどちらがよいか迷っている場合は、目的を叶えられる方を選びましょう。それぞれが得意としている点や学習環境と、身につけたい力とを比較するとよいです。
学習塾をおすすめする場合
学習塾をおすすめする場合は二点あります。英単語や文法などの学校で習う内容を定着したい場合と受験対策をしたい場合です。学校で習う内容は、学習塾でフォローしてくれることがほとんどです。テストの点数を伸ばしたい、学校の勉強についていきたいという目標ならば学習塾が最適です。受験でも、読み・書きが重要になります。英語が知識として必要になる受験には、読み・書きがメインの学習方法である学習塾が適しています。
英会話スクールをおすすめする場合
英会話スクールをおすすめする場合は三点あります。英会話が話せるようになりたい場合、きれいに発音ができるようになりたい場合、体験や経験を通して英語に触れたい場合です。英会話スクールの特徴として、話す・聞くことで会話ができるようになること、外国人講師のきれいな発音を身につけること、イベントで体験を通して英語が身につけられることがありました。受験のリスニング対策や、受験以前に英語への恐怖心をなくしたい人には英会話スクールがおすすめです。
まとめ
今回は、学習塾と英会話スクールの特徴についてお伝えしました。それぞれの特徴を見ると、受験には学習塾のほうが向いていることがわかります。ただ、一概に学習塾を選択すればいいというものではなく、克服したい分野や身につけたい力に応じて場所を選ぶことが大切です。英単語・文法であれば学習塾ですが、リスニング・英語へのハードルであれば英会話スクールのほうが身につきやすいケースもあります。それぞれが得意としていることも加味して学習環境を選びましょう。

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